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2018.10.20

食生活とインド風水を融合する新作

正統・正確に・客観的なインド風水ヴァーストゥの第一人者 多聞望美の著作第4弾。
今回はインド風水ヴァーストゥと最新の食事術を融合、日常生活でシミュレートします。
健康で長生きするために、特に加齢・不調・疲労・集中力低下に直結する食生活にフォーカス。本書はインド風水ヴァーストゥだけの本ではないので、全ての人がすぐに効果を実感できることを可能にします。

 本書では、医学博士の牧田善二先生の「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)を参考にしました。牧田善二先生の本は、素人にもわかりやすく、とてもオススメですので購入してみてはいかがでしょうか。

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2016.6.1

今回の本は、住まいや過ごし方を手軽に改善することで、人生を一新し、あなた自身をパワースポットにするためのインド風水ヴァーストゥのテキスト。

そのためには、まず何をすればいいのか?具体的な方法、留意点、ちょっとした工夫でポジティブなエネルギーを高めるテクニックなどの奥義を本書では公開しています。

特に本書では、インド風水ヴァーストゥに沿った1日をシミュレートしてみました。朝起きてから夜寝るまでを時系列でまとめたのです。

引っ越しは難しいけど、生活習慣なら今すぐにできるはず。

例えば、第6章の出だしはこんな感じです。

インド風水ヴァーストゥでは、朝は非常に大切な時間帯です。日の出とともに起床し、朝の太陽光をたっぷりと浴びましょう。南枕のベッドから起きる際は、右足を最初に床につけます。この時間帯は、ヨガなど軽い運動や瞑想をするのにいい時間帯です。北、東、北東、特に太陽に向かって行いましょう。運動や瞑想のあとはシャワーを浴び、再び太陽光を浴びましょう。浴室は、北西がベストで、朝の太陽光が入る方位に窓があるべきです。心身を清らかにします。建物の北や東側でもかまいません。一方、浴室を建物の中央部や南西にしてはいけません。。。。」

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Amazon.comより好評発売中! 250円

2014.8.18

本書は、日本人の99%以上の方にとってなじみがないインド風水ヴァーストゥを20分程度で理解していただくことを目的としています。

インド風水ヴァーストゥは、私たちが知っているこれまでの風水とは大きく異なります。戸惑う方も多いでしょう。このため、初めての方にもわかりやすいように、歴史、理論、実践方法などを簡潔に記しました。

もちろん本書でも、初めて日本にインド風水ヴァーストゥを紹介したパイオニアとして、正しく日本に伝わるよう、公平中立性について変化は全くありません。

なお、より深く理解したいという方は、「インド風水ヴァーストゥ〜欧米で秘かに広がる最古の風水〜」をご覧ください。インド風水ヴァーストゥの全体をより理解できるようになるでしょう。

さあ、一緒に始めましょう。

 

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Amazon.comより好評発売中! 1250円

2014.9.1

本書は、初版で伝えきれなかったインド風水ヴァーストゥの背景や日本との関連性を中心に、大幅に増補・改訂したものです。本書さえあれば、インド風水ヴァーストゥの全体をより理解できるようになるでしょう。

インド風水ヴァーストゥは、私たちが知っているこれまでの風水とは大きく異なります。戸惑う方も多いでしょう。

しかし、「五大」というインド風水ヴァーストゥの基本的な考え方は、歴史的には仏教を、最近ではヨーガやアーユルヴェーダを媒体に、意識しないうちに私たち日本人に大きな影響を与えています。「男はつらいよ」の寅さんから、五重塔、五輪塔、七福神、禅、縁起物のだるま、上杉謙信、宮本武蔵まで、インド風水ヴァーストゥとの意外な関わりに驚くことでしょう。何よりも楽しいのです。

全く科学的な根拠がないわけではなく、世界的な大富豪も実践し、静かなブームとなっているインド風水ヴァーストゥ。本書では、初版に引き続き、中立、本格的、且つ安心して分かり易く、しかし根拠なく心配を煽ったり利潤だけを追求するようなことなく、愚直にお伝えしていきます。

Pichai.jpg出典『businessinsider.com』

GoogleのCEOの母校でインド風水が正規のカリキュラムに

2017.6.25

WIREDという雑誌(電子版)にインドの名門大学がインド風水をカリキュラムに導入したという記事が出ています。

要約すると次の通りです。


現グーグルCEOサンダー・ピチャイも輩出したインドの名門インド工科大学カラグプル校が2017年から「8,000年前の建築思想」をそのカリキュラムに取り入れる。

この建築思想は8,000年の歴史を誇るインド風水「ヴァーストゥ・シャーストラ」。その着眼はしかし突飛なものではなく、伝統あるこの思想を、世界有数の富豪からテック大手までもが空間設計において取り入れているという。

インド風水は本物です。

deermakecoll.jpg出典『Phys.org』

脅威から逃れる際にも

2017.6.25

シカやウシ、最近ではイノシシも休息時に南北に身体を向けるのを好むことは、以前にも書きましたが、脅威から逃れる際にも、南北方向を好むことがわかってきました。

いつもと同じくチェコとドイツの研究者による発見です。
これまでも述べてきたとおり、インド風水で大切な方位は北と北東。太古のインドの賢人たちは人間にも当てはまることを知っていたからだと私は思うのです。

イノシシ.jpg出典『Phys.org』

イノシシも

2017.6.24

北東は、インド風水ヴァーストゥで、心身ともに健康になる重要な方位です。休息、食事、精神統一、学習、排泄などがその代表です。

これは動物でも同じこと。動物学の専門誌によると、イノシシやイボイノシシには地磁気を感知する能力があり、それを利用していることが判明したのです。

この研究結果は、チェコなどの研究者によるもの。チェコ国内で1614頭の野生のイノシシ、アフリカで1347のイボイノシシを観察したところ、気象条件等にかかわらず、この動物たちには身体を南北から少し東寄りに向ける傾向が見られたのです。

少し前の同じ研究者たちの研究によると、牛、鹿、犬などでも地磁気を感知していることがわかっていますから、この研究結果は、ほ乳類の多くにはこうした能力があることの補強となる研究です。

動物は理由もなくこのような行動はとりません。厳しい生き残りのため、何かのメリットからこうしているのでしょう。

科学的には人間ではまだ十分に証明されてはいませんが、人間にも当てはまる蓋然性は高いと私は思っています。

インド風水ヴァーストゥおそるべし。こちらもごらんください。

 

寝つきと目覚め.png

北枕No、南枕Yesを実証!

2015.4.26

インド風水ヴァーストゥで、就寝時に北枕を禁じ、南枕を推奨することには科学・医学的に根拠があることが明確になりました。

 

私は2008年に本格的な活動を始めてから、この科学・医学的な根拠はまだ弱い旨をブログや書籍で述べてきましたところです。ところが、私の見落としで既に2009年に学術的な手法によって、その相関関係が明らかにされていたことがわかりました。申し訳ありませんでした。

 

これはインドでトップクラスのバナラス・ヒンドゥ大学が発行している学術誌「Indian journal of preventive and social medicine」に掲載されたヒマラヤ医学研究所のShrivastava助教授らによる査読付き論文によるものです。

 

この論文を要約すると、「南枕で就寝した被験者は、北枕で就寝した被験者に比べ、血圧、心拍数、血清コルチゾールの値が低いことを実証した。これは人間に快眠や安眠をもたらすものだ。」ということです。

 

大事な論文なのでほぼ全訳してみました(訳のクオリティはご勘弁を)。

 

これでもインド風水ヴァーストゥを実践しない人はどうかしている?!

 

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[ABSTRACT]
抄録
 
Indian culture stresses the importance of direction during performance of daily activities. Some yogi prescribe yogic relaxation and polarity practices to be done with head lying towards North in order to align oneself with the earth’s magnetic field. Electromagnetic forces of the Earth, Sun and Moon have been found to greatly influence with biological characteristics. Extensive research of past thirty years has established numerous links between regularly occurring human behaviour and external natural cycles ranging from weather and solar radiations to phases of the moon and the planetary cycles. Hence, the present study was undertaken to observe whether head direction has any effect on heart rate, blood pressure and serum cortisol during supine rest. 40 female medical students of 18-25 years age group in the department of Physiology at Himalayan Institute of Medical Sciences were recruited for the study and they were asked to sleep for 8 hours in different directions viz, North, East, South and West directions for 12 weeks. After then their Systolic Blood Pressure (SBP), Diastolic Blood Pressure (DBP), Heart Rate (HR) were recorded and the Serum Cortisol (SC) estimated. On comparing the parameters in different directions it was observed that those who were instructed to sleep with head in South direction for 12 weeks had lowest SBP, DBP, HR and SC which was found to be statistically significant. Though the study demonstrates that lying in different directions has a definite effect on heart rate, blood pressure and serum cortisol, further studies are needed in different age groups to understand the mechanisms and implications of this phenomenon.
インド文化においては、日常生活で、方位が重視されている。
ヨギ(ヨーガを実践し、高次の精神的洞察に到達した人)によっては、ヨガによるリラクゼーションだけでなく、地磁気に合わせるため、頭を北に向けるpolarity practices(磁性練習)を指導するものもいる。
地球、太陽と月は、生物学的な特性に大きな影響を与えていることがわかっている。過去30年の広範な研究によって、日常的な人間の行動と、天候や太陽放射線から月の満ち欠けや惑星のサイクルに至るまでの外界の自然サイクルの間に多くの関係があることがわかってきている。
したがって、本研究では、仰向けで就寝中の頭部の方位が、心拍数、血圧や血清コルチゾールにどのような影響を与えているかを観察研究した。
12週間にわたり、ヒマラヤ医学研究所生理学部の18〜25歳の40名の女子医学生を被験者として、頭部をそれぞれ東西南北に向けたグループに分けて、毎晩8時間、就寝させた。そして、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、心拍数(HR)を記録し、血清コルチゾール(SC)を測定した。
異なる方位のパラメータを比較することでわかったことは、統計的に有意であり、被験者の収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数及び血清コルチゾールで最も低い数値であったのは、12週間、頭部を南に向けて就寝したグループであった。
頭部を異なる方位に向けて就寝させた本研究では、心拍数、血圧および血清コルチゾールに明確な効果があることを実証できたが、さらなる研究が、異なる年齢層で、この現象のメカニズムと影響を理解するために、必要である。
 
 
[INTRODUCTION]
序論
 
Man seems to have been fascinated by the mysterious power of magnetic field over life since ancient times. Every matter is made up of atoms having both positive and negative charges. The outer sphere of each atom has electrons and it is the motion of electrons that create magnetic field.  Scientists have proved every cell, thus every organ in turn in the human body is a small magnetic unit. In magnetic parlance, our bodies are considered to have magnetic side. Considering a human body vertically, the head and the upper half of the body are taken to represent North Pole and lower half of the body is taken to represent South Pole. Earth is also considered as a “Huge magnet” with its magnetic poles, being in close line but opposite to its geographical pole that is its magnetic north pole is situated at its geographical south pole and the magnetic South Pole is situated at its geographical north pole. This is the reason why the tiny compass needle always points towards the geographical North Pole.
人間は古来より、生活上の磁場の不思議な力に魅了されているようだ。すべての物質は、正と負の電荷を有する原子から構成され、各原子の外殻は電子を持ち、磁場を生成する電子の運動である。科学者は、人間のすべての細胞、ゆえに臓器は小さな磁性体であることを証明している。専門的にも我々人間の体は、磁石である。人体を垂直に見てみると、頭部と上半身はN極であり、下半身はS極である。地球は、北極付近にS極、南極付近にN極がある”巨大な磁石”と考えられている。これが小さなコンパスの針が常に地理的な北極に向かって指している理由である。
 
The earth has magnetic energy of its own, with a magnetic field extending upto a distance of 1, 05,600 km around it. Such a strong magnetism has been acquired by earth due to- (i) Constant rotation of Earth on its own axis and revolution around the Sun. (ii) Electricity generated by the charged ions present in the atmosphere especially ionosphere. Excitable tissues i.e., nerves and muscles due to conduction of various ions, Na+, K+, Cl- etc in the processes like signal transmission and contraction are known to produce magnetic fields. This magnetic field is greatly influenced by magnetic field of earth, moon and sun. Like earth the magnetic field of the body organ is fluctuating in nature. The peak value of fluctuating magnetic field produced by heart is greater than 106 gauss. It has been found that strongest magnetic field from neural tissue is from brain, which produces its largest field during sleep. It has amplitude of 3 x 108 gauss and in certain diseases like epilepsy even greater magnetic field can be produced.
In human body an endocrine gland, pineal body has magnetic crystals which are highly sensitive to magnetic energy and produce the sleep hormone melatonin entirely during night. The various biological rhythms are closely associated with universal magnetism without which life would be impossible. Not only human but birds and animals are also very much in tune with universe. They are highly sensitive to electromagnetic field. Perhaps they have magnetic sensors. Migratory birds can detect and tune in suitable climatic region. Geographic zone with higher radiation intensity are also coupled with increased atmospheric electric activity could explain mysterious suicides of birds at Jatinga.
地球は磁気エネルギーとその周りに磁界を持っている。このような強力な地磁気の生成には、地球の自転と公転、空中電気(大気電場)が関わっている。神経や筋肉といった興奮性組織は、様々なイオンによって、筋肉収縮や神経信号の伝達の形で、磁場を発生させることが知られている。この磁場は、地球、月と太陽の磁場の影響を大きく受けている。地球と同様に、生体組織の磁界は変動している。心臓によって作られる磁界のピークは106ガウス以上である。神経組織からの最も強い磁場は脳からのものであり、就寝中が最も強い。これは、3×108ガウスを発生し、てんかんのような特定の疾患においても大きな磁場を作ることができる。
人体の内分泌腺において、松果体は、磁気エネルギーに非常に敏感であり、夜間にメラトニン睡眠ホルモンを生成する。様々な生体リズムは、磁気に関連している。人間だけではなく、鳥や動物もまた、非常に宇宙と調和している。彼らは、電磁場に非常に敏感である。おそらく彼らは、磁気センサーを有している。渡り鳥は、適切な気候の地域がどこであるかわかっている。高い放射線強度の地域も、大気電位と関連しており、インドのジャティンガで発生する鳥の自殺もこれで説明できるかもしれない。
 
Indian culture also stresses the importance of directions during performance of daily activities. Yogic practices like meditation and Suryanamaskar are performed while facing towards east. Sleeping with head facing towards north is prohibited, whereas a dying person is kept with head towards north which is believed to bring peace and tranquility. Hardly any study is available to demonstrate effect of magnetic forces of Earth/ Sun/ Moon on human body. Further based on the experiences or observations of the people, magneto therapy is being used for treatment of number of diseases. Finally, Vastu shastra is being advocated from different aspects in these days but no scientific proofs are available for the same. All these factors provocated us to undertake such a study.
インド文化もまた、日常生活の行動で、方位を重視している。瞑想やスリヤナマスカーラ(太陽礼拝)といったヨガのプラクティスでは、東に向かって行っている。平穏をもたらすと信じられているため、死期の近い人の頭部を北向きにする一方で、(通常の状態の人は)頭部を北向きにして就寝することは禁じられている。他方、人体に関連する地球、太陽及び月の磁気の影響を実証する研究はほとんどない。経験や観察に基づいて、磁気療法は、多くの疾患の治療のために用いられている。今日、インド風水ヴァーストゥ(ヴァーストゥ·シャーストラ)は、これらの別の側面から提唱されているが、科学的な証明はなされていない。こうしたことから、私たちは本研究に着手した。
 
 
[Aims and objectives]
目標と目的
 
To study the effects of prolonged exposure to electromagnetic forces of Earth in a specific direction by recording parameters like blood pressure, heart rate and serum cortisol in order to assess comparative stress of directions if any.
To suggest the position of head during sleep i.e., a person should sleep in a direction so that there is minimum or no stress.
地磁気の長期的な影響を特定の方位の観点から観察研究すること。方位によってストレスが異なるかどうかを評価するため、血圧、心拍数及び血清コルチゾールといったパラメーターを計測することによって実行される。
就寝中の頭部の最適な位置、すなわち、人間が最低限あるいはまったくストレスなく就寝できる方位を明らかにすること
 
 
[MATERIAL AND METHODS]
方法
 
The study was conducted on 40 female medical students of 18-25 years age group in the department of Physiology at Himalayan Institute of Medical Sciences, Swami Rama Nagar, Dehradun. The study plan was approved by the ethical committee of the institute. Pre designed and pre tested questionnaire was filled for the subjects after obtaining their consent regarding their age, medical history, family history, personal history with special reference to sleep and menstrual history. Criteria for peaceful or sound sleep was subjective (continuous 8 hours sleep, feeling refresh and alert, increase in attention span, physically relaxed and mentally alert). The average of physiological parameters viz, blood pressure and heart rates were recorded in supine position with three consecutive readings using a portable (non Invasive) BP monitor (Omron Inc. Japan) preferably at similar timings of the day, and serum cortisol was measured. Special precautions were taken to exclude other factors like stress, any illness or any other stressful state which could affect the physiological parameters. The direction was determined using magnetic compass (MCOWB -01). Study was undertaken in 2 phases to assess prolonged effects of exposure to earth’s magnetic forces on parameters.
当研究は、インド・ウッタラーカンド州の州都デヘラードゥーンのヒマラヤ医学研究所生理学部に所属する18〜25歳の女性医学生40名を対象に行われた。研究計画は、研究所の倫理委員会によって承認された。アンケートは、睡眠と月経をはじめ、年齢、病歴、本人・家族の履歴に関して、本人の同意を得た後実施された。平和的あるいは心地よい睡眠といった基準は主観的なものであった。血圧や心拍数といった生理学的なパラメータ平均は、日本のオムロンの血圧計を用いて、毎日同じ時間に、背骨の位置で3回連続して記録し、血清コルチゾール値が計測された。生理学的なパラメータに影響を与え得る外的な要素は除外して調査は実施された。調査にあたって方位は磁気コンパスを用いた。研究は生理学的なパラメータによって地磁気の長期的な影響を評価するため、2段階にわけて行われた。
 
Phase - I : After recording basal parameters i.e., blood pressure, heart rate and serum cortisol in all the 40 subjects (Table I), the subjects were divided into 2 groups of 20 subjects in each group. They were asked to sleep with head towards South direction continuously for 12 weeks (Group A). After 12 weeks their Blood pressure, heart rate were recorded and serum cortisol measured between 8 – 9 A.M by using direct immunoenzymatic (ELISA) kit available from Dimetra, Italy. Similarly another 20 subjects were instructed to sleep in East direction continuously for 12 weeks (Group B). After this period once again their physiological parameters were recorded and serum cortisol was measured.
第1段階: 被験者40名の血圧、心拍数や血清コルチゾールといった基本的なパラメータの記録後、被験者20名ずつの2グループに分けた。頭を南向きにして12週間にわたり就寝するよう指示された(Aグループ)は、12週間後、血圧と心拍数が記録され、血清コルチゾールが、イタリア製の酵素抗体キットを用いて午前8時から9時までの間に計測された。同様に東向きに12週間寝るように指示された別の20名のグループ(Bグループ)は、 12週間後、再び生理学的なパラメータが記録され、血清コルチゾールが計測された。
 
Phase – II: Those 20 subjects who were instructed to sleep in South direction (Group A) were now asked to sleep in North direction (Group C) continuously for another 12 weeks and the remaining 20 subjects were asked to sleep in West direction (Group D).  After the period of 12 weeks their blood pressure and heart rate were recorded and serum cortisol was measured. 
第2段階: 南向きに就寝した20名のグループ(Aグループ)は、続く12週間、北向きに寝るよう指示された(Cグループ)。残る20名は西向きに寝るように指示された(Dグループ)。12週間後、血圧と心拍数のデータが集められ、血清コルチゾール値が計測された。
 
 
[Estimation of serum cortisol]
血清コルチゾール値の計測
 
The blood samples were collected by trained lab technician and the samples were centrifuged.
Serum cortisol was estimated by competitive immuno-enzymatic colorimetric method.
Analysis of Data : Mean and standard deviation (± SD) of all observations were calculated and comparison were done between different groups by applying students t test. Analysis was done with help of Microsoft excel.
血液のサンプルは訓練されたラボのテクニシャンによって集められ、サンプルは遠心分離にかけられた。コルチゾール値は、実績のある酵素抗体比色法で判定された。
データの分析:すべての被験者の平均・標準的な偏差が計算され、異なるグループとの比較が行われた。分析にはマイクロソフトエクセルを用いた。
 
 
[RESULT]
結果
 
In Phase I of the study, it was observed that Systolic blood pressure (SBP), Diastolic blood pressure (DBP) , Heart Rate (HR) and Serum cortisol were lower in subjects who were instructed to sleep in South direction (Group A) continuously for 12 week in comparison to subjects who were instructed to sleep with head in East direction (Group B) (Table II) . There was however no statistical significant difference observed in any of the parameters (p > 0.05 )
第1段階では、Aグループ、すなわち、12週間連続して南向きに就寝した被験者の収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数および血清コルチゾールの値は、Bグループ、すなわち、東向きに就寝した被験者よりも低かった。しかし、いずれのパラメータも統計的に有意ではなかった。
 
In Phase II of study, it was observed that Systolic blood pressure (SBP), Diastolic blood pressure (DBP) , Heart Rate (HR) and Serum cortisol were lower in subjects who were instructed to sleep in North direction (group C) continuously for 12 weeks in comparison to subjects who were instructed to sleep with head in West direction (Group D), (Table III). The result was observed to be statistically significant for all the parameters, (p < 0.05)
第2段階では、Cグループ、すなわち、12週間連続して北向きに就寝した被験者の収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数および血清コルチゾールの値は、Dグループ、すなわち、西向きに就寝した被験者よりも低かった。全てのパラメーターは、統計的に有意であった。
 
In Phase I of study i.e., those subjects who were sleeping previously in South direction (Group A) were now instructed to sleep in North direction (group C) in Phase II of study. 
It was observed that Systolic blood pressure (SBP), Diastolic blood pressure (DBP) , Heart Rate (HR), and serum cortisol were lower in subjects when instructed to sleep in South direction continuously for 12 weeks in comparison to the subjects who were instructed to sleep with head in North direction, (TableIV). The result was also observed to be statistically significant, (p<0.05).
第1段階で、グループA、すなわち、南向きに就寝した被験者は、第2段階ではグループCとして北向きに就寝するように指示された。収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数および血清コルチゾールは、北向きに就寝するように指示された被験者に比べ、12週間、南向きに就寝した被験者の方が低かった。この結果もまた、統計的に有意であった。
 
In Phase I of study i.e., those subjects who were sleeping previously in East direction were now instructed to sleep in West direction in Phase II of study. It was then observed that Systolic blood pressure (SBP), Diastolic blood pressure (DBP) , Heart Rate (HR), and serum cortisol were lower in subjects when instructed to sleep in East direction (Group B) continuously for 12 weeks in comparison to the subjects who were instructed to sleep with head in West direction (Group D). (Table V). The result obtained was however not statistically significant (p > 0.05).
研究の第1段階で東向きに就寝するように指示されていた被験者が、第2段階では西向きに就寝するように指示された。Bグループ、すなわち、12週間連続して東向きに就寝した被験者の収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数および血清コルチゾールの値は、Dグループ、すなわち、西向きに就寝した被験者よりも低かった。しかし、いずれのパラメータも統計的に有意ではなかった。
 
○ 結果の比較(統計的に有意なものだけ)
  南<北<西
 
○ 結果の比較(統計的に有意でないものも含む)
  南<東
  北<西
  南<北
  東<西
  南<東<西
  南<北<西
 
 
[DISCUSSION]
考察
 
The present study was undertaken to assess prolonged effects of exposure to earth’s magnetic forces on physiological parameters. The study revealed that the changes occurred in blood pressure, heart rate and serum cortisol values were depending upon the direction of head during sleep in relation to Earth’s magnetic field. Subramanyam et al reported that human EEG not only responds to Earth’s micro pulsation but also responded differently to different directions of body with head pointing to specific Earth’s magnetic field. This indicates that electromagnetic force of Earth affects the human body. These observations are strengthened by ancient concepts of performing the yogic practices like Meditation and Suryanamaskar while facing head in East direction. Further sleeping with head towards South direction results in sound sleep while with head towards North direction leads to agitation.
本研究は、地磁気が人に与える長期効果を、生理学的パラメータから評価するために行われた。この研究で明らかにされたのは、地球の磁場に関連して、睡眠中の頭の方位によって、血圧、心拍数および血清コルチゾール値が変化するということだった。Subramanyamらは、人間の脳波が地球の地磁気脈動に相関するだけでなく、地球の磁場と頭の方位に相関にあるとしている。これは、地磁気が人体に影響を与えていることを示している。これらの研究は、ヨギ(ヨーガを実践し、高次の精神的洞察に到達した人)による瞑想や東に向かって行うスリヤナマスカーラ(太陽礼拝)といったヨガの指導のような古代インドの考え方の正しさをサポートするものだ。さらにBengaliは、北に頭を向けて寝ることが心の動揺をもたらす一方、南に頭を向けて寝ることが熟睡をもたらすという結果も得られた、としている。
 
On comparing the parameters in different directions, it was observed that those who were instructed to sleep with head in South direction for 12 weeks had lowest SBP, DBP, HR and SC. The suitable explanation for the above may be that according to natural law of forces, any action if it is in the direction of force it suffers least resistance. When a person lies with head in South direction; then his body is in accordance with magnetic direction of Earth’s magnetic current i.e., the flow of body fluid is along the direction of magnetic axis so the body fluid suffers less resistance and, therefore, when a person sleeps with head in direction of magnetic field it results into more free flow of body fluids. However, Madan Mohan et al on the contrary, reported raised BP and Heart Rate in south direction and better sleep in North direction.
異なる方位のパラメータを比較してわかったことは、収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数および血清コルチゾールが最も低かったのは、12週間、頭を南向きにして就寝したグループだった。この結果に対する適切な説明は、力の自然法則によれば、力の方位に沿った行為は、最小限の抵抗で済むということだ。人が頭を南向きして横たわる時(その体が地球の地磁気に沿っている状態)、すなわち体液の流れが磁気軸の方位に沿い、体液はあまり抵抗を受けない。したがって、人が頭を地磁気の方位にして睡眠する時、体液の流れはスムースになる。しかし、マダンモハンらは逆に、南だと血圧と心拍数は上昇し、北だと熟睡できる、と報告している。
 
The most sensitive parts of our body to electromagnetic radiations our eyes and pineal gland. The pineal glands are controls the important hormone melatonin. Melatonin related to day or night sleep cycle, is a free radical scavenger and has the potential to alleviate stress. The circadian rhythm of melatonin production (high levels at night and low level during day) in the mammalian pineal gland is modified by visible portion of electromagnetic spectrum i.e., light and reportedly by extremely low frequency electromagnetic field as well as by static magnetic field exposure. Both light and electromagnetic exposure at night depress the conversion of serotonin to melatonin within pineal gland. More recent studies have shown sinusoidal magnetic field exposure to also interfere with nocturnal melatonin forming ability of pineal gland.
電磁放射線に対する私たちの体の中で最も敏感な部分は、眼と松果体である。松果体は、重要なホルモンであるメラトニンをコントロールする物質である。Joe Hallによると、昼夜の睡眠サイクルに関わるメラトニンは、フリーラジカル捕捉剤であり、ストレスを軽減する可能性がある。哺乳類の松果体におけるメラトニン産生(夜は多く、昼は少ない)の概日リズムは、電磁スペクトル、すなわち可視光線と、超低レベルの電磁場ならびに静的磁場暴露によって形成される。光と夜の電磁暴露の両方が、松果体の中のセロトニンのメラトニンへの変換を抑える。Reuterによる最近の研究ではまた、正弦波磁界暴露が松果体の夜間のメラトニン形成能力を妨害していること明らかになった。
 
When the pineal gland is stressed, melatonin level goes down and the first thing that occurs is sleep problem. Lack of melatonin can be inducted by various symptoms labelled chronic fatigue syndrome. Chronic fatigue syndrome takes the form of many symptoms including insomnia, depression and anxiety.
松果体にストレスがある場合は、メラトニンの分泌が減り、睡眠に問題が生じる。メラトニンの分泌の減少は、慢性疲労症候群などによって引き起こされる。Woolcottによると、慢性疲労症候群は、不眠症、うつ病や不安による精神障害を含む多くの症状の形をとる。
 
A study has shown the effect of 50 mega hertz magnetic field on Adrenocorticotrophic hormone (ACTH), cortisol in male rats. There was statistically significant increase in ACTH, cortisol after exposure to Electromagnetic forces (EMF) in male rats. In a similar study the influence of pulsed high frequency EMF on neuroendocrine system in healthy human was investigated. An alteration in hypothalamo pitituary adrenal axis was found with a slight elevation in the serum cortisol level. Also the evaluation of sleep EEG data revealed no significant alteration under field exposure, although there was a trend to an rapid eye movement suppressive effect.
Zaresらによる研究では、50メガヘルツの磁界における雄ラットの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とそれによって分泌が左右されるコルチゾール値の変化を調査した。 この結果は、統計的に有意に上昇していた。Klausmannらによる同様の研究で、健康な人の神経内分泌系へのパルス状の高周波の電磁場の影響を調査したものもあった。視床下部脳下垂体副腎軸の変化は、血清コルチゾールレベルのわずかな上昇によってわかった。また、電磁波にさらされている状態での睡眠中の脳波のデータも評価したところ、急速眼球運動が抑制される傾向があったが、有意な変化は認められなかった。
 
When the head (i.e., the north pole) of the body is towards earth’s magnetic south pole (geographical North pole) then due to presence of magnetic material in the blood more blood flow will be towards upper side of the body implying that heart and brain will receive more blood. It will lead to increase in stoke volume and cardiac output and finally leading to increase in blood pressure. This results in disturbed sleep in North direction. Serum cortisol estimation is an efficient parameter to assess degree of stress in human being. It is well documented that when a person is exposed to noxious stimuli there is increased secretion of ACTH and consequently a rise in glucocorticoid level. Most of the stressful stimuli that increase also activate sympathetic nervous system. In this study the level of serum cortisol ranged from 103.66 to 182.1 ng/ ml in different directions. A statistically significant difference was also observed in South direction in comparison to other direction which indicated that the stress of electromagnetic forces is least in south direction.
頭部(N極)が地磁気の南極(地理上の北極)を指している時、血中の磁性体の影響によって、より多くの血液が体の上部に向かう。これは、心臓と脳がより多くの血液を受け入れることを意味する。これは1回拍出量と心拍出量の増加につながり、最終的に血圧の上昇につながる。この結果、北向きに寝ると睡眠障害が発生することとなる。血清コルチゾールは、人間のストレスの程度を評価するための効率的なパラメータである。人間が有害な刺激にさらされると、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が増加し、その結果として、グルココルチコイド*の値が上昇する。ほとんどのストレス刺激もまた、交感神経系を活性化する。本研究では、血清コルチゾールの値は、103.66から182.1ng / mlの間であった。ここでも各方位の中で統計学的に有意な差異があったのは、南であった。これは磁気の重点が少なくとも南にあることを示唆している。
*副腎皮質ホルモンの1種で、代謝や免疫反応、ストレス応答の制御に関係する
 
Though more such studies are required to confirm the findings, it can be inferred from the present study that physiological parameters like blood pressure, heart rate, and serum cortisol are altered to an extent by the electromagnetic force of the Earth. It can be concluded that sleeping with head in south/east direction leads to comfortable and sound (peaceful) sleep as the person aligns oneself better with Earth’s magnetic axis.
以上の研究にはさらなる検討が必要であるが、血圧、心拍数や血清コルチゾールのような生理学的パラメータは、地球の地磁気によりある程度変更され得ることは、本研究から推論できる。これらの研究から結論づけられるのは、頭を南や東に向けて睡眠をとることは、人間に快眠や安眠をもたらすということだ。
 
 

president picture.jpg出典『President』

うつと過食とインド風水ヴァーストゥ

2015.2.10

雑誌『President』にインド風水ヴァーストゥにも関係する記事がありました。要約すると次の通りです。

冬季うつ病は女性に多く、男性の4倍ともいわれており、日常生活に支障が出始めるなら、医師に相談すべき。軽い“ウインターブルー”も、冬季うつ病に発展する可能性もある。そうなる前に予防しておきたい。

冬季うつ病やウインターブルーの原因は冬の短い日照時間が影響している。朝や日中の日光を浴びることが少なくなると、睡眠ホルモンが正常に分泌されなくなる。深い睡眠がとれなくなると体内時計が狂い、同時にセロトニンという脳内の物質が減り、気分の落ち込みを招く。

予防には、体内時計が正常に働くようにすることが最も大切。部屋の遮光カーテンも外し、朝日を浴び、昼休みは外に食事に出て、運動を習慣づけるべき。

朝日を浴びるのはインド風水ヴァーストゥの基本原則です。古代インドの叡智はすごいのです。

my lohas picture.jpg出典『My Lohas』

わざわざ高額な商品を買わなくても良い

2014.1.20

『My Lohas』の、朝の日光の重要性についての記事を要約してみました。

朝、目覚めが悪いのは、「ウィンターブルー」が原因かもしれない。冬の日照時間が短いヨーロッパ北部では、太陽が一日中顔を覗かせない、どんよりと暗い日が続く事がある。光が不足することで体内時計のリズムがくるい、うつうつとした気分に見舞われることがある。これを「ウィンターブルー」という。
人間の体内時計が正常に働くためには、朝の光を浴びることが不可欠。そこで開発されたのが、体内のリズムを正常にする「ライトセラピー(光療法)」だ。医療器具として認可された専用ライトをそばに置き、朝起きたら30分間、そのライトを浴びて過ごすだけ。これにより、体内のホルモンバランスが整えられ、ウィンターブルーを防ぐのに役立つという。フランスでは年々需要が増していて、150~300ユーロで購入できる。
 このライトを買わなくても、家の中をなるべく明るくすることでケアする方法がある。壁や家具の色、鏡やアクセサリーに工夫を加えるだけでちょっとした対処になるのだ。
 
インド風水ヴァーストゥそのものですね。

LAT early morning light exposure.jpg出典『Los Angeles Times』

「インド風水ヴァーストゥを実践すれば、何もしないでダイエットができます」

2014.4.10

「インド風水ヴァーストゥを実践すれば、何もしないでダイエットができます」。なんだか誇大広告のようですが、2014年4月に米国オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された研究論文によると、これは事実のようです。要約は以下の通りです。

「この朝の日光は、それだけでダイエットになる」、こう考えるのは、米国ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部のキャサリン・リード准教授(神経学)だ。
彼女の研究によると、スリムな体型になるには、早起きをして朝日を浴びるだけで良い可能性がある。光を浴びる朝の時間が早ければ早いほど、体格指数(BMI)は低く、光を浴びる時間が遅ければ遅いほど、その人のBMIは高かった。

ご存知のように、インド風水ヴァーストゥの原則にそった住まいやインテリアであれば、自動的に毎朝、朝の日光を浴びることができます。もう、インド風水ヴァーストゥにもう疑問の余地はありませんね。インド風水ヴァーストゥに加えて、ヨーガやアーユルベーダ、あるいはインド発祥の禅と一緒に実践したらもの凄い効果があるかもしれません。インド風水ヴァーストゥはなんて素敵な風水なのでしょう。
 
このニュースはかなり反響があったようで色々なサイトに掲載されています。リンクを貼ってみます。
Los Angeles Times
NBC NEWS
NPR
AFP
Women's Health
The Japan Times
マイナビ ウーマン
Beautyまとめ
Mixiニュース
美容経済新聞
Girls Channel
M3Q

LA times dogs poop compass magnetic field.jpg出典『Los Angeles Times』

「排泄は北か南に向かってする」「北に頭を向けて寝てはいけない」「南を向いて食事をしてはいけない」

2014.1.10

インド風水ヴァーストゥでは、「排泄は北か南に向かって行う」という原則があります。便器もそのように配置することになっています。

偶然の一致か、最近、イヌが排泄する時も体を南北に向ける傾向があるという研究結果が発表されました。ロサンゼルス・タイムズ紙の記事の要約は次の通りです。

ドイツ・デュースブルク・エッセン大学とチェコ生命科学大学の生物学者が2年間にわたって37種類の犬70匹を対象に1893回の排便、5582回の排尿時の体の向きを観察したところ、磁界が安定している場合は南北の磁力線に沿うことを好み、太陽風の影響などで磁場が不安定な時はこの習慣が崩れた。
研究者は、イヌには地球の磁場を感じる能力があると結論づけた。研究結果は英動物学専門誌フロンティアズ・イン・ズーオロジーに掲載された。
 
このインド風水ヴァーストゥの法則との一致は、私には偶然とは思えません。
その理由は、今回の研究に関わったこのチームが、数年前にグーグル・アースの航空写真で、ウシやシカが休息時に南北の磁力線に沿って立つことを発見したチームだからです(詳しくは2008年10月のブログをご覧ください)。
より正確には牛などが向いていた方位を平均すると地軸の南北より少しずれた地磁気の南北に近かったそうです。チェコの例では2種類のシカについて現地調査し、草を食べたり休んだりしている時の向きや雪の上で寝た跡を調べた結果、過半数が北を向き、3分の1が南を向いていたとのことです。この研究者たちはその他の自然条件を考慮したとしても牛やシカが地磁気を感知している可能性が十分あることを指摘しています(大型哺乳類ではこのドイツとチェコの研究者の発見が初めだそうです)。
シカや牛の睡眠、消化(反芻)・休息時間の比率も消化(反芻)・休息が3分の2、睡眠が3分の1です。つまり、牛の場合は1日の約半分を消化・休息に、3~4時間を睡眠にあてています。もしかしたら、北を向くことと消化・休息、南を向くことと睡眠という関係があるのかもしれません(その方が自然でしょう)。
実は、インド風水ヴァーストゥでは「北に頭を向けて寝てはいけない」「南を向いて食事をしてはいけない」という原則があります。同じ大型哺乳類ですから、この研究結果と何らかの関連性を想像したくなります。
ドイツとチェコの研究チームは「今まで牛飼いや狩人が気づかなかったのは驚きだ」と言っているようです。ただ、牛と特別な関係にあり、後年神聖なものとして扱い、かつ現代よりも身近に自然の法則を感じる機会の多かった古代インド人が牛のこうした性向を経験的に知っていて、これが人間にも当てはまることも知っていたのではないか、と仮説を立てることも出来るかもしれません。むしろその方が自然ではないでしょうか。
いずれにせよ、牛やシカにとって消化・休息によい方位が北で、睡眠によい方位が南であるかどうかの正確なところは、現在までの研究ではわかりません。しかし、牛やシカが無意識に北や南を向いているということは、彼らにとってそれが何らかの理由で心地よい方位であることは現時点の研究でもほぼ間違いないでしょう。
それでは人間はどうでしょうか。将来は研究対象を人間にも広げてほしいですが、「意識」がある(強い)人間を対象に実証するのはかなり難しいようです。しかし、比較的大型の哺乳類である人間にも現代では忘れ去られているものの彼らと同じように無意識に心地よい方位があることが証明できたら素晴らしいことです。
仮にそれが事実としても、複雑な環境下にある人間にとっては極わずかな影響しかないかもしれません。しかし、それをうまくしかも毎日利用するなら、その蓄積による人生におけるポジティブな効果は計り知れません。「継続は力」と言いますから。
これまでインド風水ヴァーストゥについては、「おまじない程度のマイナー風水」と世間から言われても仕方がないと、正直、私は思っていました。しかし、以上のように、牛やシカに加え今回はイヌ(排泄の方位)までインド風水ヴァーストゥの法則との関係を想起させるかのような研究結果が発表されました。
実は私も牛やシカまでは半信半疑だったのですが、「犬の排泄の方位」についての研究成果によって、少なくともインド風水ヴァーストゥの法則の一部については、確信を持つに至りました。インド風水ヴァーストゥの「排泄は北か南に向かってする」「北に頭を向けて寝てはいけない」「南を向いて食事をしてはいけない」という原則は、科学的にも本当かもしれません。皆さんはどう思われますか。


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