芥川龍之介
「アグニの神」はインド風水ヴァーストゥと関係がある
芥川龍之介に「アグニの神」という作品があります。私も学生時代に読んだ記憶があります。
その「アグニ(AGNI)」とはヒンドゥー教の重要な神のひとつです。昼夜、季節、エネルギー、熱意、情熱、活力の源である光と熱をもたらす生命の維持に必要な要素と考えられて、方位は南東とされています。また、インド風水ヴァーストゥの基本原則である「五大」の火を象徴する神でもあり、方位も同じです。
皆さんご存知のように、「アグニ(AGNI)」はのちに仏教にとりいれられ「火天」という火の神となるなど、実は我々日本人にも知られた存在です(方位も同じです)。
それだけではありません。皆さんは「イグニッション(ignition)」という言葉を聞いたり使ったりしたことがあると思います。車やバイクなどで使われる内燃機関(エンジン)で用いられる点火装置のことですね。ignitionの原形はignite、すなわち「点火する」です。AGNIとigniteは似ていると思いませんか。そうです。実は、英語のigniteの起源は中東・南アジアにあったのです。
火天は、東京、京都、奈良の国立博物館でご覧になれます。是非、ご訪問されてはいかがでしょうか。
芥川龍之介とエンジンとインド風水の意外に身近なお話でした。